映画「BANDAGE」&アルバム「Olympos」感想

 まとめての方が書きやすかったので一緒くたで。ストーリーの話も少ししてますが、大半は受けた印象の話。映画→アルバム→このBANDAGEという一連の流れに関して、という流れで書いています。



 映画本編ですが、なんつーかPVだなあと。ストーリー云々より雰囲気を見る映画というか。あえて意図的にぼかしたりあやふやにしているところがあるような印象を受けたりもしたし。見せ方としての映像と音楽の切り方・出し方が面白いなあと思いながら見ていた。
あと、1度しか見てないからあれだけど、結構カメラを手で持ってるような画が多かった気がする。視点が直線上を動くというより自由に見せるものを追いかけている感じがした。だから疲れてた人間*1としては若干酔った、というか気持ち悪くなった(笑)いやギリギリで行く自分が悪いんだけどね……。
 ストーリーは、海辺の孤独のくだりとか、個人的にはなんか唐突感があった部分もある。それまでの雰囲気を見てれば想像はできるかもしれないけど、それを言葉でいきなり話されると「え?」ってなる気がする。まあ「バンドがこうやって揉めていくのか(笑)」っていうのは確かに思ったけど。あとどっちかっていうとアサコの方がある意味主演っぽくはある。そしてBANDAGE(曲の方)よりも元気とか二十歳の戦争の方が劇中での印象は強いかもしれない。
 そういえば、雑誌とかで「ナツと似てる〜」とか主演の人が言われてたのを見た記憶が結構あるのですが、そんなに似てないと思うよ……少なくとも受ける印象は違う。
 そしてアルバムの方なんですが、映画を見る前と後でずいぶん印象の変わるアルバムだと思った。実際、見る前に初めてアルバムを聴いて、見た後にも改めて通して聴いたんですが、劇中で曲のエピソードが描かれているので、それ込みで聞くようになるからなのかなと。元気は切り刻まれた曲で、その後にリリースした勇気は売れない曲だったとかさ(笑)Y's Editionだって映画見ないと意味がわからないだろうし。意味といえばタイトルが載っていない最後の最後の曲とかもね。映画ありきのアルバムという印象。あとBANDAGE(曲の方)のPVも、ナツのキャラクターに触れてから見るとまた違った見方ができるんだろうな。
 全体の話としては、なんか、映画の前にやれシングルだの写真集だのアルバムだの何だのといろいろあったせいで、この一連のプロジェクトの主軸は何なのか見えなくなっていたところが個人的にあったのですが、やっぱり映画だったのかな。当たり前と言えば当たり前ですが、映画が頂点にあってそれの派生物として色々出されたという感じなのかなあと。それにしては先に先に出しすぎなんだよ!(笑)と思うけど。とりあえず、BANDAGEそれ全体の感想としては面白かった(少なくとも発表されてから期待していた分ぐらいは)ので、次はもういいかもしれない(笑)2匹目のドジョウは小さいって言うじゃない。こばたけさんの真意なんてわからないけれど。……って明るく終わりたいのになんかもやもやする方向の話になるな。あ、そうそう、アルバムで一番好きなのは二十歳の戦争Y's Editionです。

*1:約20分強でジャニショから行ったことない新宿ピカデリーまで行ったもんで……